独自のタクソノミーを作成

独自のタクソノミー(カスタムタクソノミー)を作成するには、functions.phpファイルにinitのアクションフックでregister_taxonomy関数を使用します。

構文

引数名 初期値 説明
第一引数
必須
キー string タクソノミーの識別子。
スラッグとしても使用される。
キーとは別にスラッグを指定したい場合は、オプションのrewriteキーにあるslugキーを使用する。
第二引数
必須
投稿タイプ string
または
array
関連させる投稿タイプ。
指定した投稿タイプに表示する。
配列で指定することで複数指定することも可能。
指定可能な値は次の通り。
'post' ... 投稿
'page' ... 固定ページ
'attachment' ... 添付ファイル
'revision' ... リビジョン
'nav_menu_item' ... ナビゲーションメニュー
'カスタム投稿タイプ名'
第三引数 オプション array array() 詳細な設定。
詳しくは、オプションを参照。

オプション

キー 初期値 説明
label string タクソノミーの名称。
サイドメニューや見出しなどで表示される。
labels array 様々な箇所で表示する名称。
詳しくは、labelsキーの内容を参照。
description string タクソノミーの説明文章。
capabilities array タクソノミーの操作権限。
詳しくは、capabilitiesキーの内容を参照。
public boolean true 管理画面に表示かどうかの全ての初期値。
例えばshow_uiキーなど。
hierarchical boolean false タームを親子関係(階層)で構成できるようにするか。
show_ui boolean publicキーの値 管理画面に表示するか。
show_in_nav_menus boolean publicキーの値 外観のメニューに表示するか。
show_in_menu boolean show_uiキーの値 register_taxonomy関数の第二引数で指定した投稿タイプのメニューに表示するか。
show_tagcloud boolean show_uiキーの値 タグクラウドを利用するか。
タグのように記事の画面で入力欄でのアイテムとして表示するかどうか。
hierarchicalキーがfalseの場合に機能する。
show_in_rest boolean false REST APIとして使用可能にするかどうか、またregister_taxonomy関数の第二引数で指定した投稿タイプの新規・編集画面の文章タブで表示するかどうか。
APIのURLはhttps://example.co.jp/wp-json/wp/v2/識別子(識別子はregister_taxonomy関数の第一引数)。
rest_base string show_in_restキーがtrueの場合、APIのURLの最後を指定の値に変更する。
https://example.co.jp/wp-json/wp/v2/rest_baseの値
rest_controller_class string 'WP_REST_Terms_Controller' ※ 不明
show_in_quick_edit boolean show_uiキーの値 記事の一覧画面でクイック編集時に表示するかどうか。
show_admin_column boolean false 記事の一覧画面の列(カラム)に表示するかどうか。
rewrite array publicキーの値 タクソノミーおよびタームのURLアクセス時のパーマリンクの設定。
詳しくは、rewriteキーの内容を参照。
publicly_queryable boolean publicキーの値 タクソノミーおよびタームのURLアクセスでURLパラメーターでアクセスを許可するかどうか。
URLパラメーターは?識別子=タームのスラッグであるが、実際にアクセスすると/識別子/タームのスラッグ/に置き換わる。
query_var boolean
または
string
register_taxonomy関数の第一引数 publicly_queryableがtrueの場合のURLパラメーターのキーを指定。
例(値がsbjの場合):?sbj=タームのスラッグ = /sbj/タームのスラッグ/
update_count_callback string '' 記事で新規あるいは更新ボタンを押した際に実行するコールバック関数。
meta_box_cb boolean
または
string
'post_categories_meta_box'
または
'post_tags_meta_box'
register_taxonomy関数の第二引数で指定した投稿タイプの稿新規・編集画面の文章タブで表示されている場合に、表示する前に実行するコールバック関数。
指定しないまたはtrueの場合、hierarchicalキーがtrueの場合は'post_categories_meta_box'、hierarchicalキーがfalseの場合は'post_tags_meta_box'が初期値となる。
meta_box_sanitize_cb string register_taxonomy関数の第二引数で指定した投稿タイプの稿新規・編集画面の文章タブで表示されている場合に、保存されているデータをサニタイジングして表示する際に実行するコールバック関数。

labelsキーの内容

キー 初期値 説明
name string labelキーの値 全体の名称。
メニューや見出しで表示される。
add_new_item string 新規のタイトルとボタンのテキスト。
new_item_name string 投稿新規・編集画面の文章タブで表示される入力欄のラベル。
parent_item string 親のタームを指定する項目名。
search_items string 検索ボタンのテキスト。
not_found string 右側の項目が1つもなかった場合に表示するテキスト。
edit_item string 編集時の見出し。
update_item string クイック編集時の更新ボタンのテキスト。
back_to_items string 一覧へ戻るボタンのテキスト。
singular_name string nameキーの値 register_taxonomy関数の第二引数で指定した投稿タイプの稿新規・編集画面の文章タブで表示されている場合かつhierarchicalキーがfalseの場合に、削除ボタンのツールヒントに表示するテキスト。
popular_items string ※ 不明
all_items string ※ 不明
parent_item_colon string ※ 不明
view_item string ※ 不明
separate_items_with_commas string ※ 不明
add_or_remove_items string ※ 不明
choose_from_most_used string ※ 不明
no_terms string ※ 不明
items_list_navigation string ※ 不明
items_list string ※ 不明
most_used string 'よく使うもの' メニューで表示されている時の"よく使うもの"タブの名称。

capabilitiesキーの内容

キー 初期値 説明
manage_terms string 'manage_categories' タームのメニュー表示の権限。
edit_terms string 'manage_categories' タームの編集の権限。
delete_terms string 'manage_categories' タームの削除権限。
assign_terms string 'edit_posts' タームを記事に付与する権限。

rewriteキーの内容

キー 初期値 説明
slug string register_taxonomy関数の第一引数 タクソノミーのスラッグの名称。
例(値を'foo/bar'とした場合):/foo/bar/タームのスラッグ/
with_front boolean true "設定"の"パーマリンク設定"を最初に実行するかどうか。
hierarchical boolean false URLに階層を許可するかどうか。
ep_mask integer EP_NONE ※ 不明

サンプルコード

functions.php

CMS「WordPress」逆引きリファレンス一覧へ戻る